【2024年最新】スペインサッカー留学 (トライアウト)をしたい方へ
はじめに
サッカーの留学先としてまず挙げられるのがスペイン。
スペインにサッカー留学したいと考えている人も数多いと思います。
この記事ではそんな方に向けて、スペインのサッカー情報・所感をまとめてみました。
筆者はスペインでサッカー経験があるので、それを元に書いていますのでそれなりに信頼していただいた良いです。
リーグ構成やレベル、給料など細かくまとめているので参考になれば幸いです。
スペインリーグの構成・レベル
まずはリーグ構成についてです。
各リーグが日本と比較したときにどのような位置付けになるでしょうか?
男子
部 | リーグ | 日本と比較した際のレベル |
1部 | プリメーラ・ディビジョン | 日本代表で活躍 |
2部 | セグンダ・ディビジョン | 日本代表 |
3部 | プリメーラ・RFEF | J1 |
4部 | セグンダ・RFEF | J2 |
5部 | テルセーラ・RFEF | J3, JFL |
6部 | プリメーラ・アフィシオナドス | 関東社会人1部 |
7部 | セグンダ・アフィシオナドス | 関東社会人2部 |
8部 | テルセーラ・アフィシオナドス | 県リーグ等 |
5部以下に相当するディビシオネス・レヒオナレス、19のサッカー協会によって組織されます。
※ RFEF … Real Federación Española de Fútbol: スペインサッカー連盟
女子
部 | リーグ | 日本と比較した際のレベル |
1部 | プリメーラ・イベルドロラ | 日本代表 or WEリーグで活躍 |
2部 | レト・イベルドロラ | WEリーグ |
3部 | プリメーラ・ナシオナル | なでしこ1部リーグ |
4部 | 各州のサッカー協会によって組織される | 地域リーグ |
リーグ別の給料
次にリーグごとに給料についてです。
やはりサッカーだけで生活が成り立つのか不安に思う方は多いはずです。
下記表を見てわかるように、リーグ内でもかなり幅がありますが、セミプロ以下はやや不安定な印象です。
男子
部 | プロアマ扱い | 給料目安 |
1部 | プロ | 平均年棒3億円以上 (クラブ規模や選手実力に依存) |
2部 | プロ | 最低年棒1千万円 (クラブ規模や選手実力に依存) |
3部 | セミプロ | 5万円 (400€) / 月~ (クラブ規模や選手実力によっては年棒が億になることもある) |
4部 | セミプロ | 0~約24万円 (2,000€) (給料が出ないチームもある) |
5部以下 | アマチュア | 0円 (基本的には給料は出ない) |
女子
部 | プロアマ扱い | 給料目安 |
1部 | プロ | サッカーだけで生計を立てることができるレベル |
2部 | プロ, セミプロ | チームによってはサッカーだけで食べていける |
3部 | セミプロ | チームによっては就労ビザ、家賃無料、お給料ありが多い |
1日のスケジュール
下記はスペインへサッカー留学した際の1日のスケジュール例です。
8:00 | 起床 |
9:00-13:00 | 語学学校 |
14:00-16:00 | ジム |
16:00-20:00 | フリー (復習や夕食準備等) |
21:00-22:30 | トレーニング |
23:00 | 帰宅 |
物価
ここ一年で見てみると、ユーロ円は平均1€ = 130 ~ 140円です (現在値はユーロ/円【EURJPY】:外国為替 – Y!ファイナンス を参照)。
物価についての特徴としては下記のとおりです。
- 全体的に日本と変わらない。
- 外食は普通に高いが、自炊をしたら日本の2分の1くらいの出費。
- 交通費が安い。
- マドリードでは定期券を作成すれば月20€ (約2,700円)でバス、電車、メトロ乗り放題
(Tarjeta transporte público と呼ばれる定期券)
- マドリードでは定期券を作成すれば月20€ (約2,700円)でバス、電車、メトロ乗り放題
- ジムの月会費も日本比べて安い。15€ (約2,050円)〜
バイトはできるのか
ビザを取得すると可能になります。
実際に給料があまりもらえないセミプロ以下ではバイトをしながらプレイする人も多くいます。
学生ビザ
アルバイトをすることは可能だが週20時間までと決まっています。
書類を集め会社と契約をし、スペイン政府に申請しなければいけません。
スペインにサッカー留学するほとんどの選手は学生ビザで来ることが多いです。
ワーキングホリデービザ
こちらも可能です。
日常会話レベルのスペイン語が必要な場所がほとんどです。
ワーキングホリデービザは1年間のみスペインに滞在可能となっているため、経験としてのサッカー留学であればオススメ。
スペインサッカーの可能性 (日本と比べ)
スペインのサッカーリーグ構成 を見ていただければ分かるように、リーガエスパニョーラの構成は以下の通りです。
リーグ | チーム数 |
プリメーラ・ディビシオン (スペイン1部) | 20チーム |
セグンダ・ディビシオン (スペイン2部) | 22チーム |
プリメーラ・RFEF (スペイン3部) | 80チーム |
セグンダ・RFEF (スペイン4部) | 360チーム |
つまり、プロ・セミプロの合計は482チーム です。
これだけの情報ではあまりピンと来ないかもしれませんが、この数字が何を意味するかを知る為に日本のサッカーリーグ構成と比較する必要があります。
リーグ | チーム数 |
J1リーグ (日本1部) | 18チーム |
J2リーグ (日本2部) | 22チーム |
J3リーグ (日本3部) | 17チーム |
JFL (日本4部) | 16チーム |
つまり、プロ・セミプロの合計は73チーム です。
チーム数の差が日本よりスペインの方が約6倍も多く、何を意味するかというと、プロになる確率の差が一目瞭然ということです。
これを見ると、ただ単純に考えてサッカー大国である「スペイン」でプロサッカー選手になるなんてことは夢のまた夢ですし、トライせずとも無理なものは無理だとみなさんは思うかもしれません。
実は、スペインサッカーではある程度の「技量」と「戦術理解」さえあれば、スペインリーグのセグンダ・RFEF(4部)のチームと誰でも契約することができます。
日本の大学サッカーの関東1部や2部のどこに属していようが、試合に出ていようが出ていまいが、スペイン人からしたら全くもって関係ありませんので、彼らからしたらJ1やJ2にいた選手以外、みんな無名の選手です。
もはやJ2すらも無名の類に入るのかもしれません。
しかし、逆に言ったら、誰にとってもフラットであり、平等なわけですから完全な実力社会となります。
セグンダ・RFEF(スペイン4部)と契約する方法
スペインリーグセグンダ・RFEF(4部)までのチームと契約する方法は、多少下手であっても監督の目に止まり、輝く「モノ」を持っていれば、チームと契約できます。
その輝く「モノ」とは正確にはわからないので言い兼ねますが、筆者があえて何かというのであれば、それは「攻める選手」です。
前の選手に限らず、ボランチやバックの選手でも「攻める」選手が重宝される。
日本でよく勘違いしがちな「守備ができる選手」ではありません。
「ミスをしない選手」でもありません。
「勝負できる選手」です。
そして 「仕掛けられる選手」です。
そこは断言します。サッカーとは、攻めるスポーツだからです。
プリメーラ・RFEF(スペイン3部)と契約する方法
スペインリーグプリメーラ・RFEF(3部)までいくと、多少なりとも「コネ」と「知名度」が必要になってきます。
コネとは即ちパイプであり、知名度とは即ち履歴です。
日本でプロ選手だった人は、代理人や海外にいる友人のツテでトライアウトができますが、そうでない全くの無名の選手がプリメーラ・RFEFにいくとなると数年はかかるでしょう。
パイプもなければ履歴 (プロの履歴) もないわけですから。
しかし、だからといって不可能というわけではなく、何故ならスペインは「学歴社会ならぬ経歴社会」であり、何を意味するかというと、1年ごと自分の経歴を更新していくことができるというなんとも素晴らしい社会だからです。
例えば、セグンダ・RFEF(4部)と契約したとしたら早い話です。
活躍して「知名度」を上げれば、すぐにオファーがきます。
ビッグクラブの下部組織との試合でゴールを決めたとなるとあっという間です。そんな世界です。
しかし、日本はというと、高校だったら3年間、大学だったら4年間、同じチーム・組織に縛られるわけですから経歴を更新できません。
全てを終え、サッカー選手としてフリーになるのは大学卒業後の23歳。
サッカー選手としての真っ盛りです。
そこからでももちろん不可能ではないですが、時間はかかるでしょう。
セグンダ (スペイン2部)と契約する方法
スペインリーグセグンダ (2部)になると、早い話です。
プリメーラ・RFEFで活躍するか、否かです。
活躍といってもセグンダ・RFEFと違い、注目度も高いわけですから、常にスカウトマンがどこかで見ていると言っても過言ではないでしょう。
ゴールやアシストなど目に見える結果を残せなくとも、「良いプレー」をし続け、目に止まればいいだけの話です。
プリメーラ (スペイン1部)と契約する方法
スペインリーグプリメーラ (1部)については、セグンダ (スペイン2部)まで辿り着けばあと少しだと思います。
そんな簡単な世界じゃないとツッコまれそうですが、筆者はそのような世界だと思っています。
順応していくプロセスが大変であって、流れに乗ることが大事です。
終わりに
本記事ではスペインへサッカー留学をしたい人に向けて情報と筆者の所感をまとめてみました。
留学する人の性格やスキルにも依存するかと思いますので、あくまで参考にしていただければ幸いです。
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