【2024年最新】小学生でサッカー留学するメリットとデメリット
はじめに
現在、日本国内では、小学生でサッカー留学する選手が年間1000人ほどと言われていますが、ここ近年で非常に増加したと思います。
2007年など数年前までは小学生でサッカー留学に行くことは非常に危険な行為であり、留学会社自体も小学生のサッカー留学を受け入れているところがかなり少ないイメージでした。
しかし、StayDream Group代表でもある宮川類がスペインの強豪アトレティコ・マドリード下部組織に入団したことを境に、バルセロナ下部組織に久保建英、レアル・マドリード下部組織に「ピピ」こと中井卓大が入団。
一躍、小学生のサッカー留学がブームとなりました。
そんな小学生のサッカー留学に果たしてどんなメリットとデメリットがあるのかを徹底的に解説したいと思います。
宮川類代表のアトレティコ時代のスペイン語で書かれた記事がこちら↓
海外のサッカー育成年代のカテゴリー構成
まずはじめに、海外のサッカー育成年代はどのようなカテゴリー構成となっているのか気になっていると思います。
海外、主にヨーロッパでは、日本のサッカー育成年代と違い、小学生・中学生・高校生、あるいはジュニア・ジュニアユース・ユースというふうに義務教育ごとにカテゴリー分けをされているわけではありません。
基本的に2年代別ごとにカテゴリーとしての名称がありますが、日本と決定的に違うのは毎年代チームからクビにされたり、あるいは選手自ら違うチームへと自由に移籍ができるということです。
日本ではジュニアなら6年間、ジュニアユースでは3年間、そしてユースでは3年間同じチームでプレーをするという風潮があります。
もちろん、途中で違うチームに行ったりする稀な選手もいますが、基本的にはそれがしにくい環境となっています。
海外のカテゴリー分けの例としては、
カテゴリー | 年齢 |
Juvenil (フベニール) | 16~18歳 |
Cadete (カデーテ) | 14~15歳 |
Infantil (インファンティル) | 12~13歳 |
Alevin (アレビン) | 10~11歳 |
Benjamin (ベンハミン) | 8~9歳 |
とスペインの育成年代はこのようになっており、また、スペインではビッグクラブの下部組織は「カンテラ」と呼ばれ、選ばれし育成年代の選手たちというイメージがあります。
海外のサッカー育成年代のレベル
海外の小学生年代は、日本と比べ技術的にはさほど変わりません。
むしろ日本の小学生たちの方がテクニックもあり、足元は上手だと思われます。
ただ、戦術的には圧倒的に海外のほうが発展している印象があり、その差がのちのち国ごとの強さに反映されているのではないかと思います。
海外、主にスペインの小学生年代の練習内容としては、ほぼトップチームと同じような練習メニューであることから、戦術理解をはやい段階で習得しなければなりません。
そのため、リフティングやパス、トラップなどの基礎技術練習ではなく、ワンツー、ロングパス、ドリブルやシュートなど全ての要素を含んだサーキットトレーニングが多く、あるいはポゼッションやゲーム形式の練習メニューがほとんどとなっております。
海外の治安
小・中学生のお子さんを海外にサッカー留学させる親御さんの身としましては、「海外の治安」はかなり気になるところだと思います。何かトラブルがあってからでは遅いですしね。
時差があるうえ、すぐに駆けつけてあげられないことが何よりも不安で心配な面だと思いますが、実際は治安的にどうなのかを解説したいと思います。
結論から言いますと、留学会社次第です。
日本から1歩外を出たら、基本治安が悪く感じるのは当たり前です。
普通に荷物とかを放っておいたらすぐ盗まれますし、街中を歩いていてもスマホや財布をわかりやすい場所に携帯していたらスリに遭うと思います。
しかし、同じ国の中でも治安のいい地域とそうではない地域がどこにでも存在していて、多分日本でも同じだと思うのですが、しっかりそういったリスクヘッジをしつつ宿泊先の手配だったり、安全な交通手段の確保ができる留学会社ですと、たぶんどの国に行っても親御さん的には安心できるのではないかと思います。
ただ中でもひときわ治安的に危ないと聞くのは、やはりブラジルやアルゼンチンなどの南米あたりで、そっち方面は貧富の差が激しい環境ですから、当然治安も悪くなります。
一方で、ドイツとかですと日本人が多かったり多文化社会でありますから、そこまで差別なども激しくはないですが、スペインに関しては初めてサッカー留学しに行く選手にとっては少し怖気付いてしまうかもしれません。
差別用語が比較的多い印象があるからです。
ただ、まあ馴れてしまえば、何事にも動じなくなると思うので、そういった意味では非常に強くなる環境だと思われます。
小学生がサッカー留学でかかる費用
初期費用
1ヶ月間のみのサッカー短期留学とかですと、約100万円くらいだと思われます。
もちろん国やチームによっても違いますが、スペインのアトレティコ・マドリードのようなビッグクラブのサマーキャンプとかになりますと、
内容 | 費用 |
サマーキャンプ参加費(家賃・食費込み) | 約45万円 / 月 |
交通費 | 約20万円 / 月 |
留学会社サポート費 | 約35万円 / 月 |
のような内訳になると思います。
詳細は
を参照してください。
小学生ではなく、高校大学生でも同じくらいの初期費用がかかると思って頂いても大丈夫かと思われます。
Youtubeにて、小学生でサッカー留学したことについても少し触れているので参考にしてみてください。
固定費(月)
一度チームが決まってしまえば若干固定費が安定しますが、それでも家賃などの生活費や学費などを含めると、20~30万円はかかると思います。
ましてや、小学生が1人暮らしできることもそうそうありませんので、片方の親が現地まで付いて行ったりすると安心ではありますが、もっと費用は大きくなりますね。
ホームステイができればいいのですが、流石に小学生でホームステイをするとなるとかなりハードルが高いでしょう。
ホームシックにもなりますし、かなり強いお子さんではない限り孤独感を物凄く感じてしまうと思われます。
アメリカやドイツなどの多文化社会であればまだ問題はないのですが、スペインやその他の国などまだアジア人があまりいない国とかになりますと人種差別がお子さんにとってきついものになると思うので、そこまでして頑張る必要があるのかという問題にも発展しますね。
小学生でサッカー留学する4つのメリット
1- バイリンガルになる
これは物凄く大きいと思います。
バイリンガルになると、大人になってからもかなり助けられることが多いですし、グローバル社会においてプラスな要素ばかりです。
現地校に通ったりすると第二言語として別の国の言葉も勉強すると思うのでトリリンガルも夢ではありません。
また、小学生だからこそ吸収も早く、比較的短期間で習得できる可能性もあります。
2- 一流のサッカーに触れられる
特にヨーロッパの5大リーグが存在する国などにサッカー留学をすると、サッカーに対しての国の文化が日本と全く違うので、物凄くいい刺激になると思います。
スペインとかでは、学校でもクラブでもテレビでも常にサッカーの話題ですので、嫌でも素晴らしい一流のサッカーに触れられるでしょう。
また、実際に気軽にスタジアムまで足を運んでサッカーの試合を観に行くことも可能なので、サッカー好きにはたまらないと思います。
3- ビッグクラブにスカウトされる
基本的に、どんな試合でもスカウトマンの1人や2人が見ていると思ってもらっても大丈夫なくらい、スカウトマンや代理人業をやられている人たちが常に目を光らせています。
また、運良くビッグクラブの下部組織と同じリーグになり、試合した際にゴールを決めたりなんかしたら、すぐさま来シーズンに向けてスカウトされる印象があります。
海外のビッグクラブは、もちろんチームによっても違いますが、毎年結果を残せなかったほとんどの選手がクビを切られます。
半分ほど新しい選手に入れ替わる感じです。
非常に厳しい世界ですが、その分チャンスも多いので楽しい世界ではあると思います。
4- 難関大学に進学しやすくなる
1番はこれですね。
こんな最悪な場面を想定したくはないのですが、やはり現実的に考えてプロサッカー選手になれる人ってほんの一握りです。
ましてや海外の育成年代からプロサッカー選手になれたのはこれまで数人ほどと、数えられる人数しかいません。
そう考えたら、親御さんたちにとっても小中高までは子供の夢に費やし、そして踏ん切りがついて帰国する頃には、帰国子女やバイリンガルという武器を用いてAO入試だったり帰国生入試で活かしたほうが、将来も安定する可能性が高くなると思いますし一石二鳥だと思います。
小学生でサッカー留学する2つのデメリット
1- 留学費が高い
何と言ってもこれですね。
やはり比較的裕福な家庭でしかサッカー留学をさせれないというイメージが強いです。
ビッグクラブの下部組織となれば、寮に入れたりするので大丈夫だとは思うのですが…
2- 治安が悪い国もある
別の章でも述べたように、治安が悪い国もあります。
ただ、地域によっても良かったり悪かったりするので、一概に情報を鵜呑みにはできないと思います。
出発する事前に、サッカー留学する国や地域など詳しく調べる必要があります。
StayDreamの留学支援
StayDream Groupでは海外サッカー留学支援を行っています。
もしご興味を持たれた方はぜひ当社に一度ご相談ください!