宮川類
この記事の執筆・監修者 宮川 類 StayDream Group株式会社 代表取締役
元アトレティコ・マドリード ユース スペイン7年在籍 JFA公認C級コーチ

10歳でアトレティコ・マドリードのユースチームに選出され、16歳まで6年間スペインでプレー。帰国後、流通経済大学付属柏高校・慶應義塾大学SFCを経て、サッカー海外留学・挑戦のサポート事業を創業。スペイン・ドイツ・オーストラリア・韓国の4カ国で累計13名のプロ契約を実現。

13 プロ契約実績
4 対応国数
7年 スペイン在籍

こんにちは、宮川類です。10歳でスペインに渡り、アトレティコ・マドリードの育成組織で16歳までプレーしました。帰国後も大学サッカーを経て、現在はサッカー留学事業と育成メディア「ステドリ」を運営しています。

中学3年生の夏〜秋は、高校サッカーの進路を決める時期。「どの高校に行けばサッカーで伸びるのか」は多くの家庭にとって大きな悩みです。

僕自身、流通経済大学付属柏高校というサッカー強豪校でプレーした経験があるので、強豪校の現実もわかった上でお話しします。

この記事でわかること

  1. 高校選びで見るべき5つのポイント
  2. 強豪校vs中堅校、どっちが伸びる?
  3. 寮生活のメリット・デメリット
  4. サッカー推薦の仕組み

高校選びで見るべき5つのポイント

① 自分のレベルに合った競争環境か

強豪校でベンチ外になるより、中堅校でレギュラーとして試合経験を積むほうが成長できるケースは多い。「少し背伸びすれば届くレベル」の環境が最も成長を促します。

② 指導者の質と指導方針

全国大会の実績だけでなく、どんなサッカーをしているか、選手をどう育てているかを確認しましょう。勝利至上主義で選手を使い潰すチームもあれば、3年間かけて育てるチームもあります。

③ 卒業後の進路実績

大学サッカーへの推薦実績、プロ輩出実績を確認。選手権出場だけでなく「卒業生がどうなっているか」が重要です。

④ 勉強との両立ができるか

万が一サッカーで食べていけなかった場合のことも考えて、学業面でもしっかりした高校を選ぶことは大事です。サッカーだけの3年間はリスクが高い。

⑤ 通学 or 寮生活、家庭の事情に合うか

寮生活は自立を促す反面、家庭とのコミュニケーションが減る。子どもの性格と家庭の状況に合わせて判断しましょう。

強豪校 vs 中堅校

強豪校のメリット

・レベルの高い仲間と切磋琢磨できる
・全国大会への出場チャンスがある
・大学・プロへのパイプが太い
・施設や設備が充実していることが多い

強豪校のデメリット

・部員数が多く試合に出られない可能性がある
・レギュラー争いが激しくメンタル的に厳しい
・選手権やインターハイの結果がプレッシャーになる

中堅校のメリット

・試合出場機会が多い
・コーチとの距離が近く手厚い指導を受けやすい
・精神的な余裕を持ってプレーできる
・勉強との両立がしやすい

中堅校のデメリット

・練習の質やレベルが物足りない可能性
・全国大会への道が遠い
・大学推薦のパイプが弱いことがある

🌍 海外育成メモ:スペインやドイツでは「学校」でサッカーをする文化がないため、クラブチームに所属しながら普通の学校に通います。つまり「サッカーの環境」と「学業の環境」が完全に独立している。日本のように「サッカーのために学校を選ぶ」という発想自体が海外にはありません。これは一長一短ですが、日本では高校選びがサッカー人生を大きく左右するという現実があります。

サッカー推薦の仕組み

推薦の種類

スポーツ推薦:サッカーの実績を評価して入学を認める制度
クラブ推薦:所属クラブのコーチが高校のコーチに推薦する
セレクション:高校側が実施する実技テスト

推薦をもらうために

・所属チームのコーチとの信頼関係を築く(推薦はコーチ経由が多い)
・トレセンや大会での実績を積む
・希望校の練習参加会やセレクションに積極的に参加する
学業も最低限の基準をクリアしておく

もう一つの選択肢——海外挑戦

日本の高校サッカーだけが選択肢ではありません。高校年代から海外のクラブチームに挑戦する道もあります。

日本の高校サッカーの3年間は貴重な経験ですが、海外の育成環境で技術・メンタル・語学を鍛えるという選択肢も持っておくと、サッカー人生の幅が広がります。

まとめ

高校選びで最も大事なのは「子ども自身が3年間やりきれる環境かどうか」です。強豪校の名前だけで選ぶのではなく、実際に見学・体験して、子ども自身が「ここでやりたい」と感じる場所を選んでください。

よくある質問(FAQ)

Q. 高校サッカーの強豪校を選ぶ際に最も重視すべきポイントは何ですか?

最も重視すべきは「自分が活躍できる場所かどうか」です。偏差値の高い高校を選ぶのと同様に、「強い高校」より「自分が成長できる高校」を選ぶことが大切です。確認すべき点は①練習時間と環境(施設・グラウンド)、②指導者の指導哲学、③部員数と出場機会の現実(レギュラー争いの激しさ)、④進学実績(サッカーでの推薦進学率)、⑤学業との両立サポート体制です。

Q. 強豪校では試合に出られないのでは?という不安があります。

これは多くの選手・保護者が抱える現実的な悩みです。全国レベルの強豪校では100人以上の部員がいることも珍しくなく、3年間Bチームで終わるケースも実際にあります。重要なのは「どのレベルでどれだけ成長できるか」という視点です。3年間試合に出られる県内中堅校か、試合に出られないかもしれない全国区の強豪校か、この選択は個人の目標と性格によります。両方を見学・体験してから決めることをお勧めします。

Q. サッカー推薦と一般入試はどちらが有利ですか?

サッカー推薦は「枠が少ない」という現実がある一方で、合格すればサッカー環境が整った高校に確実に入学できるメリットがあります。一般入試は「競争が激しい」代わりに、自分の学力に合った高校を幅広く選べます。推薦を狙う場合は、中学3年生の秋のセレクションが多いため、2年生のうちからターゲット校と指導者にアピールする機会を作ることが重要です。また推薦であっても学業を疎かにしないことが大前提です。

Q. 地方と都市部の高校サッカー、環境の違いはありますか?

環境面では都市部の強豪校がトレーニング施設・コーチング体制・試合機会の豊富さで優れている場合が多いです。一方、地方の強豪校では「中心選手として試合経験を積める」「アットホームな環境でのびのびプレーできる」といったメリットがあります。またJリーグのアカデミーが近くにある都市部では、Jアカデミーに昇格するルートが開けていることもあります。どの環境が自分に合うかは子どもの性格と目標次第です。

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もっと本気で上を目指すなら——海外サッカー留学という選択肢

今回紹介した内容を実践して「もっと高いレベルでサッカーがしたい」と思ったら、海外サッカー留学という選択肢もあります。

僕自身が10歳でスペインに渡った経験から言えるのは、海外の育成環境では「個の技術」に加えて「判断力」「メンタル」「コミュニケーション力」が徹底的に鍛えられるということ。

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この記事は2026年4月時点の情報です。
文:宮川類(ステイドリームグループ株式会社 代表 / JFA公認C級コーチ / 元アトレティコ・マドリード育成組織所属)