宮川類
この記事の執筆・監修者 宮川 類 StayDream Group株式会社 代表取締役
元アトレティコ・マドリード ユース スペイン7年在籍 JFA公認C級コーチ

10歳でアトレティコ・マドリードのユースチームに選出され、16歳まで6年間スペインでプレー。帰国後、流通経済大学付属柏高校・慶應義塾大学SFCを経て、サッカー海外留学・挑戦のサポート事業を創業。スペイン・ドイツ・オーストラリア・韓国の4カ国で累計13名のプロ契約を実現。

13 プロ契約実績
4 対応国数
7年 スペイン在籍

こんにちは、宮川類です。10歳でスペインに渡り、アトレティコ・マドリードの育成組織で16歳までプレーしました。帰国後も大学サッカーを経て、現在はサッカー留学事業と育成メディア「ステドリ」を運営しています。

夏場のサッカーの練習や試合で、保護者が最も心配するのが「脱水」と「熱中症」です。

僕がスペインでプレーしていた頃、真夏のマドリードは気温40度を超えることもありました。その環境で水分補給の重要性を嫌というほど学びました。「喉が渇いてから飲む」では遅いんです。

この記事でわかること

  1. 水分補給のタイミングと量の目安
  2. 水vsスポーツドリンク、どっちがいい?
  3. 熱中症の初期サインと対処法
  4. 海外の水分管理の考え方

水分補給のタイミングと量

練習・試合の2時間前

300〜500mlの水を飲んでおく。直前にガブ飲みするとお腹が重くなるので、2時間前から少しずつ。

練習・試合中

15〜20分ごとに150〜200ml。一度に大量に飲むのではなく、こまめに少量ずつ。コップ1杯分を目安に。小学生は喉が渇いていなくても定期的に飲む習慣を。

練習・試合後

練習後は体重が1kg減っていたら最低1.5Lの水分補給が必要。汗で失われたミネラルを補うため、スポーツドリンクや塩分を含む飲料を。

水 vs スポーツドリンク

1時間以内の軽い練習 → 水でOK

短時間の練習や軽い運動なら水で十分です。スポーツドリンクの糖分は必要ありません。

1時間以上のハードな練習・試合 → スポーツドリンクが有効

長時間の運動では汗と一緒にナトリウム(塩分)が失われます。水だけだと塩分不足で「低ナトリウム血症」のリスクも。スポーツドリンクを2倍に薄めて飲むのがおすすめ。原液のままだと糖分が多すぎます。

⚠️ 避けるべき飲み物

炭酸飲料:お腹が膨れて十分な水分が摂れない
カフェイン入り飲料:利尿作用で逆に脱水を促進
果汁100%ジュース:糖分が高すぎて吸収が遅い

熱中症の初期サインと対処法

初期サイン(早期発見が重要)

・めまい、立ちくらみ
・大量の汗、または逆に汗が出なくなる(危険なサイン)
・頭痛、吐き気
・顔が赤い or 異常に白い
・集中力の低下、ぼんやりする

対処法

即座に日陰に移動させる
②首・脇の下・足の付け根を冷やす(太い血管を冷やす)
③少量ずつ水分を摂らせる
④症状が改善しなければすぐに救急車を呼ぶ

🌍 海外育成メモ:スペインの夏は気温40度を超えますが、その環境でも子どもたちはサッカーをしています。ただし、午後2〜5時の練習は禁止(暑さのピーク回避)、15分ごとの強制水分補給タイム、コーチがボトルを持ち歩いて子どもに飲ませる——といった徹底した管理が行われています。

まとめ

水分補給は「喉が渇く前に飲む」が鉄則。特に子どもは自分の体調変化に気づきにくいので、保護者やコーチが定期的に声をかけて飲ませることが重要です。

暑い季節のサッカーは正しい水分管理で安全に楽しみましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. サッカーの練習中、どのくらいの頻度で水分補給すれば良いですか?

一般的には、練習中は15〜20分ごとに150〜200mlを目安に水分補給することが推奨されます。ただし、気温・湿度・運動強度によって大きく変わります。夏場の屋外練習では10〜15分ごとの補給が必要な場合もあります。のどが渇いた時に飲むのでは遅く、「渇く前に定期的に飲む」習慣が脱水予防の基本です。特に子どもは成人より体温調節機能が未発達なため、大人よりも こまめな補給が必要です。

Q. スポーツドリンクと水、どちらが良いですか?

30分以内の軽い練習なら水で十分です。それ以上の運動、特に発汗量が多い夏場の練習では、水だけでは体内の電解質(塩分など)も失われるため、スポーツドリンクが効果的です。ただし市販のスポーツドリンクは糖質が多めなものもあるため、飲みすぎには注意が必要です。自宅で水500mlに塩ひとつまみ・砂糖小さじ1程度を溶かした「手作り経口補水液」も効果的で、コストもかかりません。

Q. 練習後の水分補給で注意すべきことはありますか?

練習後は「失った水分をゆっくり補給する」ことが大切です。練習後すぐに一気に大量の水を飲むことは、消化器系への負担や「水中毒(低ナトリウム血症)」のリスクがあります。練習前後の体重差(約500ml減)を目安に、少量ずつ30〜60分かけて補給しましょう。また、牛乳や豆乳には糖・たんぱく質・電解質が含まれており、練習後の回復飲料として研究でも効果が示されています。

Q. 熱中症の初期サインを見分けるにはどうすればよいですか?

熱中症の初期サイン(熱疲労)は、顔色が悪くなる・大量の発汗・頭痛・めまい・吐き気・いつもより口数が減るなどです。これらのサインを見たらすぐに練習を中断し、日陰で横になり、水分と塩分を補給させてください。その後も症状が改善しない場合や意識が朦朧とする場合は熱中症(重症)の可能性があり、すぐに医療機関を受診してください。「まだ大丈夫」という判断が遅れることが最も危険です。

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もっと本気で上を目指すなら——海外サッカー留学という選択肢

今回紹介した内容を実践して「もっと高いレベルでサッカーがしたい」と思ったら、海外サッカー留学という選択肢もあります。

僕自身が10歳でスペインに渡った経験から言えるのは、海外の育成環境では「個の技術」に加えて「判断力」「メンタル」「コミュニケーション力」が徹底的に鍛えられるということ。

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この記事は2026年4月時点の情報です。
文:宮川類(ステイドリームグループ株式会社 代表 / JFA公認C級コーチ / 元アトレティコ・マドリード育成組織所属)