【安全なヘディング練習】小学生向け正しいヘディングの教え方
こんにちは、宮川類です。10歳でスペインに渡り、アトレティコ・マドリードの育成組織で16歳までプレーしました。帰国後も大学サッカーを経て、現在はサッカー留学事業と育成メディア「ステドリ」を運営しています。
ヘディングは、サッカーの中でも特に安全面への配慮が求められる技術です。近年、欧米を中心に「子どものヘディングは脳に影響があるのではないか」という議論が活発になっており、年齢制限を設ける国も増えています。
この記事では、安全を最優先にしたヘディング練習の方法を紹介します。正しいフォームを身につければ衝撃を最小限に抑えられます。
この記事でわかること
- 各国のヘディング規制の状況
- 正しいヘディングのフォーム(おでこの当て方・首の使い方)
- 段階的なヘディング練習メニュー
- ヘディングの代替練習法
各国のヘディング規制を知っておこう
イングランド
2020年より11歳以下のトレーニングでのヘディングを禁止。12歳以上も段階的に制限。
アメリカ
U.S. Soccer が10歳以下のヘディング禁止、11〜13歳はトレーニング中のみ制限付きで許可。
日本
JFAとして公式な禁止規定はありませんが、小学生年代では「ヘディングの練習は最小限に」という方針が広がりつつあります。
僕個人の考えとしては、小学4年生以下はヘディング練習不要です。まずはボールを足で扱う技術に集中すべき。小学5年生以降、試合でヘディングが必要になる場面が増えてきたら、正しいフォームを教えてから段階的に導入するのが良いと思います。
正しいヘディングのフォーム
① 当てる場所はおでこの「生え際」
頭のてっぺんや側頭部では絶対にヘディングしない。おでこの髪の生え際あたりが最も硬く、衝撃を吸収しやすい場所です。
② 目を開けてボールを見る
怖がって目を閉じるとボールの位置がわからなくなり、頭のどこに当たるか制御できません。最後までボールを見ることが安全なヘディングの大前提です。
③ 首を固定して体全体で迎えに行く
首をブラブラさせた状態でヘディングすると衝撃が脳に伝わりやすくなります。首に力を入れて固定し、上半身全体でボールを迎えに行くイメージ。ボールに「当たりに行く」のではなく「打ちに行く」。
段階的なヘディング練習メニュー
まとめ
ヘディングは正しいフォームで行えば安全に練習できますが、年齢に応じた段階的な導入が不可欠です。
小学4年生以下は無理にヘディング練習をする必要はありません。まずは足元の技術を磨くことに集中して、5年生以降に正しいフォームを教えてから段階的に練習していきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 小学生のヘディングは危険じゃないですか?
最近の研究では、頭部への繰り返しの衝撃が長期的な脳への影響を与える可能性が指摘されています。そのため、多くの国では8歳以下のヘディング練習を禁止・制限しています。日本でも日本サッカー協会(JFA)が年齢別のガイドラインを設けています。安全なヘディング練習とは、「正しいフォームを習得してから」「適切な強度・頻度で」行うものです。柔らかいボールを使う、首の筋力を先につける、などの段階を踏むことが大切です。
Q. ヘディングを怖がる子どもにはどう指導すれば良いですか?
怖がる子どもに無理にヘディングをさせるのは逆効果です。まずは「手でボールを持って額に当てる」練習から始め、ボールが額に当たる感覚を安全に体験させましょう。次に「自分でトスしたボールを自分でヘディングする」段階へ。他人から来るボールを怖がる場合は、柔らかいビーチボールや風船から始めるのも有効です。成功体験を積み重ねることで自然と怖さが薄れていきます。
Q. 首の筋力トレーニングはどうやってやれば良いですか?
子ども向けの首の筋力トレーニングは、過度な負荷をかけないことが大前提です。安全な方法として、①手のひらで頭の前後左右を押さえて、首で抵抗する「アイソメトリック(等尺性)トレーニング」、②首のゆっくりした前後左右の動き(回転は避ける)、③タオルを使った軽いレジスタンス練習などがあります。激しい首の回転運動や重いウェイトを使った首トレは小学生には不要です。
Q. 何歳からヘディングの練習を始めるのが適切ですか?
JFAのガイドラインでは、小学生年代(U-12)のヘディング練習は最小限にとどめることを推奨しています。本格的なヘディング練習は中学生以降が望ましいとされています。ただし「ヘディングとはどういう動作か」を理解させる意味での教育的な練習(柔らかいボールを使った額への当て方など)は小学校高学年(10〜12歳)から慎重に行うことが一般的です。大切なのは早く教えることより安全に教えることです。
もっと本気で上を目指すなら——海外サッカー留学という選択肢
今回紹介した内容を実践して「もっと高いレベルでサッカーがしたい」と思ったら、海外サッカー留学という選択肢もあります。
僕自身が10歳でスペインに渡った経験から言えるのは、海外の育成環境では「個の技術」に加えて「判断力」「メンタル」「コミュニケーション力」が徹底的に鍛えられるということ。
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この記事は2026年4月時点の情報です。
文:宮川類(ステイドリームグループ株式会社 代表 / JFA公認C級コーチ / 元アトレティコ・マドリード育成組織所属)